【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2010年9月17日金曜日

2010年9月17日(金)
<BBWF2010報告>
ちょっと、古い話になってしまいましたが、去る8月20日ー22日の3日間、英国バードウォッチング・フェアに参加してきました。根室・釧路地域からの同フェアへの出展参加は早や6年目になりました。阪急交通社さんの全面的協力の下、英国在住の大仁田氏の応援もいただきながら、今年も3日間で3、000名位の英国人バーダーに直接英語で「道東」の魅力をアピールして来ました。

道東からは、私、イーグルの他、中林 直氏(根室観光協会会長)と太田 幸さん(阿寒国際ツルセンター主任解説員)の2名が参加されました。お二人とも意欲満々の方々で、道東の野鳥の素晴らしさを、体当たりでセールスされていました。また、同フェアの規模の大きさと国際性豊かな参加団体の多さに、お二人とも驚きを隠せない様子でした。

同フェアへの3日間の総来場者数は約3万人。出展スタンドの数は320にのぼり、世界中のバーダーが集う場という雰囲気です。
日本スタンドを訪れるお客様のお目当ては、「オオワシ」「タンチョウ」に関する情報の入手です。無料で配布したタンチョウとオオワシの「折り紙」も大好評でした。また、鹿児島県出水市のツルの越冬地に関する質問も多く、道東の人間が慣れない出水市のご説明もしてきました。長野県の「SNOW MONKEY」の人気も高く、ほとんどのお客様から質問を受けます。来年は、何とか、出水市や長野県の関係者の方々にもご参加いただけないものでしょうか?

英国バードフェアの目的は、「世界の希少種保護のための寄付金集め」「世界各地域へのバード観光客の訪問誘致合戦」「バードウォッチング業界に対する商談の場の提供」にあります。「野鳥観察の普及」のような段階はとっくに卒業しているようで、英国の人口7、000万人のうちバーダー数は300万人という普及率を裏付けています。自動車の世界でいえば、ちょうど「国際モーターショウ」のような位置づけです。
旅行代理店の出展も多く、英国には、バードウォッチング・ツアー専門の旅行代理店が20社以上あるそうです。バードウォッチング旅行者の訪れる地域も世界中に及んでおり、中近東・アフリカ・南極・インド・南米・北極圏・豪州・中国などへのツアーも多数販売されています。ただ、日本へのツアーの数は決して多いとは言えず、VISIT JAPAN キャンペーンの観点から言うと、誘致活動の不十分さを露呈しております。エコツアーに力を入れ始めているフィリピンなどは、国策としてバードウォッチング観光客の誘致に取り組んでおり、スタンドでの説明要員には大使館員が混じっていました。予算もかなりの規模のようで、スタンドの大きさも日本の3倍以上です。訪問者に分厚く立派なフィリピンの探鳥地ガイドブックを無料配布しているのには驚きました。
日本から唯一の参加団体である我々も、手弁当で6年間頑張っていますが、そろそろ、日本も国家レベルで外国人バーダーの誘致に参戦してもよい時代ではないでしょうか? 野鳥の世界でも「JAPAN PASSING」は深刻な問題だと思いました。
参加者・関係者の皆様、本当にご苦労様でした。この場をお借りし、心から御礼申し上げます。













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