【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2011年2月23日水曜日

2011年2月23日(水)  52,910
<落石流氷調査クルーズ>  By イーグル
第4回ねむろバードランドフェスティバルの開催が3日後に迫ってきました。21日には最終打ち合わせの実行委員会も開かれ、皆様を万全の体制でお迎えすべく、根室市観光協会の職員を中心に最後の準備に追われています。
心配なのは、何年ぶりかで太平洋岸にまで達している「流氷」の動向です。流氷にビッツシリ覆われると、船は港外に出ることができません。また、仮に出れたとしても氷の海には海鳥の姿は見当たらなくなってしまいます。
そこで、今日は流氷の影響をあまり受けていない「昆布盛漁港」から調査船を出し、流氷と海鳥の様子を確認してきました。
その結果、ユルリ・モユルリ島は流氷に覆われているものの、陸地との間の海峡には海面に大きな開口部が広がり、そこに海鳥が集中的に追いやられており、普段の運航時よりも海鳥観察のコンディションは良いということが判明しました。
氷に覆われているため、波がなく、船はほとんど揺れませんので、写真撮影も容易でした。海ガモ・ウミスズメ類も普段よりはるかに数が多く、かなり見ごたえのある状況でした。
ウミバト・ウミスズメ・ウミガラスもゆったり開口部に浮かんでいました。コオリガモ・クロガモ・シノリガモの大きな群れが乱舞してくれ、かなり興奮いたしました。
また、先日目撃したアラナミキンクロ(♂1)にも出会いました。ビロードキンクロの数が少ないためか、アラキン君はクロガモと行動を共にしていました。このままの、状況が週末まで続くことを祈るのみです。漁師さんの話によると、沖合いには氷が多いが、氷と氷の間にはさまれるように「ウミガラスの大群」がいるそうです。
ただ、流氷は風向きと風の強さにより、縦横無尽に動きます。落石の場合、太平洋側の港ですので、北風が吹くと流氷は遠ざかり、南風が強いと流氷に海や港が閉ざされてしまいます。
結論としては、港から船が出れて、かつ、海の開口部はあまり大きくない状況が、海鳥観察のBESTのコンディションといえることがわかりました。これは、歯舞クルーズにも当てはまる状況だと考えられます。
今週末に歯舞・落石のクルーズをご利用予定の方は、両港周辺の流氷の状況についてご確認されることをお勧めいたします。

(開口部で見られた種)
クロガモ
コオリガモ
シノリガモ
ビロードキンクロ
アラナミキンクロ(♂1)
ウミアイサ
スズガモ
ホオジロガモ
アビ
シロエリオオハム
ケイマフリ
ウミガラス(1)
ウミスズメ(1)
ウミバト(1)
オオワシ(3)
オジロワシ(1)
セグロカモメ
オオセグロカモメ
カモメ
ワシカモメ
シロカモメ
ヒメウ
以上22種

***以下は、今日、落石(ユルリ海峡)で見かけた海鳥たちの写真です。
今週末開催の「ねむろバードランド・フェスティバル」へ多数の皆様のご来根をお待ちしております!!*******

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