【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2011年8月29日月曜日

2011年8月29日(月)   60,291
<英国バードフェアへ道東チームが出展!>  By イーグル
去る8月19日ー21日の日程で、第23回英国バードフェアに出展参加して来ました。
道東チーム(根室・羅臼・釧路中心)の参加は、今年で7回目です。
今年は、日本から3名の参加でしたが、現地で有名な鳥類学者のマーク・ブラジル博士や元ANAハローツアーロンドン社のトミー大仁田氏などと合流し、5名体制で道東および日本全体の野鳥や探鳥地を強力に売り込んで来ました。
全世界から300を超える団体が参加する英国バードフェアは、質・規模ともに世界最大のバードフェアです。我が道東チームは、将来日本でも、バードウォッチングが有力な観光資源になる時代が来るとの信念の下、7年前から継続的に出展参加を続けております。以下、今年のバードフェアの様子をご紹介させていただきます。





☚日本チームのスタンド。予算不足のため、ほとんど費用をかけず、掲示物はすべて手作り。飾りつけも、すべて自分たちでやりました。


☚会場はロンドンから北へ車で3時間のところにあるRutland Water。広大な牧場を借り切り、巨大なテントを7基張り、その中に300以上のスタンドが入居します。地面が草地であることに注目。






☚ほとんどの野鳥写真も、自分たちの手作り。


JAPAN+日の丸は遠くからでも目立つと評判が良かった。東北大震災や福島原発事故の後でもあり、日本人および日本の野鳥を心配する多くの方々に立ち寄っていただきました。








☚日本スタンドの誘客の目玉は、「折り鶴」!!


はさみもノリも使わずに、鶴をわずか3分で折る。日本の伝統的アートとして、非常に高く評価されていました。タンチョウが道東のシンボルであることも強くアピール出来ました。釧路市阿寒町行政センターの塩課長様に感謝です。







☚イーグルはプロの英語野鳥ガイドとして、お客様の日本訪問に関するアドバイスとセールスを担当しました。


☚知床羅臼観光協会副会長の湊屋氏は、自称「日本一の折り紙名人」として、多くの英国人バーダーから尊敬のまなざしを集めておられました。実技講習も適宜行われ、多くの子供たちやお年寄りが、熱心に折り紙に挑戦されていました。




☚いつも笑顔が素敵なマーク・ブラジル博士。昨年出版された「Birds of East Asia」の著者でもあります。氏の存在により、日本スタンドを訪れるバーダーも多く、本当に助かりました。














☚南米エクアドルのスタンド。世界では巨大な旅行マーケットを形作るバードウォツチング旅行者の自国への誘致に熱心に取り組んでいました。










☚ペルーのスタンド。固定的ファンも多く余裕でセールスされていました。













☚東欧ブリガリアのスタンド。ヨーグルト配れよ!












☚フィリピンのスタンドは、一際、目を引いていました。分厚い探鳥地ガイドブックや野鳥図鑑を無料配布するなど大盤振る舞い。すごい予算をかけて、世界のバーダーの自国への誘致を展開中。それもそのはず、フィリピンでは、バーダー誘致は国家レベルでの事業なのです。驚きなのは、スタンドの係員は大使館員だそうです。








☚中米コロンビアのスタンド。プロのバード・ガイドが来ていました。













☚野鳥用巣箱専門店。












☚野鳥関係書のみ扱う古書店。いい感じで商談中。


古書店の出展数も多い。












☚バードウォッチング旅行専門旅行代理店は、英国だけでも20社以上営業しています。


これは、Bird Quest社のスタンド。エトピリカが目を引きますね。なんと、北方領土からアリューシャン列島を訪れるツアーを販売していました。








☚Out-Door グッズを扱う店の出店も多い。特売品には人が群がるのは、洋の東西を問わない。













☚これは、プロの野鳥写真家の個人スタンド。多くのプロが作品を展示販売していました。


☚日本のプロも、もっと世界に売り込みに行けばいいのに。









☚バードカービング専門店。













☚本場では、野鳥等を驚かさずに観察・調査するための迷彩GOODSの使用がとても盛んです。


HIDE(野鳥観察小屋)の数の多さもその精神を物語っています。


日本の野外調査員の方々にも、見習ってもらいたいものです。





☚3日間の日程に約3万人が訪れます。多くのテントやスタンドをすべて見るなら3日でも足りないぐらい。


家族連れや若者が多いのも特徴的です。


☚気候は、北海道の道東地方にそっくりです。







☚プロの野鳥画家の共演。3日間かけて、素晴らしい競作が完成します。


☚テントの中も、多くの画家のスタンドが入居しています。どのスタンドも、思わず長居してしまう程の素晴らしい作品で溢れています。写真撮影禁止なのでご紹介できないのが残念でなりません。






☚王立鳥類保護連盟(RSPB)の販売コーナー。RSPBは、英国一の野鳥愛好団体。会員数は100万人以上。年間活動予算は約180億円。しかも、国などからの補助は受けておらず、すべて、会員の会費や寄付金で賄われているそうです。自然保護・調査活動でも中心的役割を果たしており、英国政府の環境政策のアドバイザーでもあります。議会等での強力な圧力団体でもあります。


☚英国では、例えば、RSPBの承認なしに風力発電風車など1本も立てられません。


☚本バードフェアの主催者でもあります。会員数拡大キャンペーンも強力かつ効果的に実施されています。
☚RSPBは、バードフィーダーの普及に熱心です。冬季のみならず、夏季においても積極的にバードフィーダーの使用を促しています。「夏にバードフィーダーを使用しないという日本の慣習」には、理論的根拠があるのでしょうか? 誰か論文でもお持ちですか?


☚Birdfinderという旅行代理店。やはり、野鳥観察旅行だけで飯を食っています。


☚パンフを見ると、欧州・アフリカ・米州・豪州のみならず、南極・インド・モンゴル・中国・台湾など全世界にツアーを出しています。


☚日本は旅行目的地として、外されている場合が多い。コストが高いというのが一般的理由とされていますが、それだけではありません。我々だけが、日本からの唯一の出店団体であることが物語っていますが、日本は世界のバーダーの動向に関心がないという事が最大の原因だと思います。他国は、国を挙げてバーダー誘致に熱心なのに、残念でなりません。

☚RSPBの野鳥関係GOODS販売スタンド。バードフィーダー・カレンダー・ぬいぐるみ・レターセットなどに人気が集まっていました。


☚会場には白人しか見当たりません。階級社会の英国では、バードウォッチングは、社会の上層部の趣味なのですね。社会的格差を忌み嫌うフラットな日本社会に暮らす我々からすると、ちょっと嫌な気もしますが、欧米のバーダーが高学歴の社会的地位の高い富裕層であることは間違いありません。
そういえば、日本へ来る欧米人バーダーはみんな善良で穏やかな方々ばかりですよね。

☚日本へ来るバーダーの旅行費は一人100万円以上といわれています。観光誘致の観点からも、日本へのバーダー誘致は重要なテーマです。



☚野鳥書籍専門店。英国のこのマーケットは本当に巨大です。











☚オーストラリアの大きなスタンド。広い国ですが、各地の野鳥団体が合同で出店していました。











まだまだ、紹介したいスタンドがたくさんありますが、今日はこのぐらいにしておきます。

☛私は、例えば「VISIT JAPAN キャンペーン」の一環として、日本国のスタンドを「観光庁」あたりが中心になって出展し、そのスタンドの中に、日本各地の野鳥関係団体・観光協会などが誘致コーナーを出し、日本全体で世界のバーダーを日本へ誘致する組織的取組みを行うのがBESTだと考えています。

☛本取組みに興味のある方、来年一緒に出展または参加したい方、世界へ打って出たいバーダーやガイドさんメールをください。同志からのご連絡お待ちしております。
連絡先:niiya.koji@swan44nemuro.com イーグル宛て

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