【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2012年1月30日月曜日

2012年1月30日(月)  78,723
<納沙布岬>  Byイーグル
今日も納沙布通い。コケワタガモはまだ現れない。
天気は上々。北方領土4島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)の中の「歯舞群島」が間近にはっきりと見えました。歯舞群島は大小9つの島から成り立っています。(納沙布岬灯台から近い順に、貝殻島・萌茂尻島・秋勇留島・勇留島・水晶島・志発島・ハルカリモシリ島・多楽島・海馬島) 今日は志発島までの6島が望遠鏡で確認できました。志発島は確認が非常に難しい遠方の島ですが、かすかに蜃気楼のように島影と人口構造物が見えていました。水晶島を望遠鏡で見ると、軍関係の施設や玉ねぎ型屋根のロシア正教の教会などがはっきり確認出来ました。
また、ロシアの外相の来日があった為か、ロシア国境警備隊の巡視艇の姿が見えたり、灯台のすぐ近くを北海道漁業取締船が通り過ぎたりして、領土問題最前線の雰囲気が漂っていました。
根室を訪れる方は、納沙布岬は必見です。最東端の岬に立つ意義に加え、世界レベルの海鳥観察ポイントとして外国人バーダーの評判も高く、通常は船に乗らないと観察できない海鳥が岬の灯台から比較的簡単に観察できるのが魅了です。現在は無数のケイマフリが沖合を飛び回っています。ウミバト・ウミスズメ・ウミガラス・ハシブトウミガラスもよく現れます。
また、あまり知られていないのですが、年間を通してラッコがたびたび現れる穴場でもあります。ラッコは上記歯舞群島のハルカリモシリ島で繁殖しているようです。

**注意:納沙布岬周辺の岩礁や崖で昨年はチシマウガラスが繁殖を試みましたが、心無いカメラマンの行き過ぎた行為によりかなりの悪影響を受け、繁殖はうまくいきませんでした。今年も冬羽の個体を見かけることがありますが、決して、行き過ぎた行為をやらないようにカメラマンの皆様に強くお願い申し上げます。私も出来るだけ毎日通って、行き過ぎた行為を写真撮影するなどして、監視体制を強化致しますが、監視されるまでもなく「一人前の大人としての常識と良識」をもって、楽しく静かに野鳥を楽しんでいただければ幸いです。情報は出し続けます。これは、過去の例から判断し、情報を隠しても効果は期待できない事と、大多数の良識あるバーダーやカメラマンの方々の野鳥を楽しむ権利を阻害したくないからです。また、一部の非常識な方々を野放しにしておきながら、情報だけ隠匿し、一部の人間だけが珍鳥を楽しむという間違った昨今の風潮に断固挑戦したいとも思っています。
情報を抑えるのではなく、現場で行き過ぎた行為を抑える方策を模索してゆく手間を惜しんではならないと思います。英国では、情報は有料で瞬時に流されます。現場では日本のような情けないことがなぜ起きないのか?と、英国人バーダーに尋ねた所、「歴史(民度)の差かな」とさらりと言われ、悔しい思いをしました。皆さん、我々日本のバードウォッチング界も、早く世界のレベルを目指そうではありませんか!

*納沙布岬で、行き過ぎた行動を見かけた場合は、下記連絡先までご一報いただければ幸いです。納沙布岬の野鳥を守る会(080-3173-7175 イーグル)まで。
尚、上記コメントに異論のある方は、実名で、次のアドレスまでご連絡ください。メールではなく実際にお会いして議論したいと思いますので、ご住所もお知らせください。
イーグル(新谷耕司):Niiya.koji@swan44nemuro.com

(本日の確認種)
ケイマフリ(100+)
ウミガラス(2)
コオリガモ
クロガモ
シノリガモ
ホオジロガモ
ウミアイサ
アカエリカイツブリ
オオセグロカモメ
シロカモメ
ワシカモメ
カモメ
ヒメウ
チシマウガラス *沖合に2羽が浮いていた。  

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