【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2012年7月21日土曜日

2012年7月21日(土) 121,359
<落石ネイチャークルーズ速報> By イーグル
今日も季節外れのオホーツク海高気圧の影響で、寒くて風が強いクルーズとなりました。冷たい北風の為、船は大揺れ。水温が低いため海鳥たちはかなり沖合で餌をさがしているらしく、極端に鳥の少ない時間が続きました。エトピリカ・ポイントについても一向に現れてくれません。時折、遠くを飛んでいる個体を双眼鏡で確認できるのですが、とにかく遠い。とても見た気になれませんでした。時間一杯まで粘りましたが、とうとう満足できる個体には出会う事は出来ませんでした。
 いよいよ時間切れで、船を帰路に向けようとしたその時、奇跡が起こりました。
一瞬、我々の右手、モユルリ島の方からお腹の白いエトピリカのような鳥が飛んでくるのが見えました。波浪で船が上下する中、必死で双眼鏡でその姿を追い続けました。
間違いありません。それはツノメドリでした! しかも、船から50m位前方の海に降りてくれました。急いでお客様に案内し、しばらく待っていると、何とツノメドリは少しづつ近づいてきてくれました。最接近30mくらいが限界でしたが、これで船の雰囲気は一変。それまでの重苦しい雰囲気が吹き飛び、皆様の顔は笑みにあふれました。よかった!ガイドが最もほっとする瞬間です。
 3分ほどじっくり観察していると、何と我々の真横8m位のところにエトピリカ(1)までポッカリ浮かび上がって来てくれました。まるで、ツノメドリに心を奪われている我々に嫉妬して、姿を誇示するためにいきなり浮かび上がって来たかのような現れ方でした。こちらも絶好のシャッターチャンスでした。
悪天候に悩まされましたが、結局、皆様大満足の結果に終わる事が出来ました。
激しい波浪の中、海鳥の数は本当に少なかったですが、最後に「ボナンザ」が用意されていました。ご乗船の皆様、本当にご苦労様でした。
≪確認種≫
ウトウ(300+)
ケイマフリ(50+)
エトピリカ(7)
ツノメドリ(1)
ハイイロウミツバメ(1)
ウミウ
ヒメウ
オオセグロカモメ
ウミネコ
オジロワシ(3)
ハシボソミズナギドリ(↓)
ハイイロミズナギドリ(200+)
ハクセキレイ(2)  *ユルリ島を遠望時。



ツノメドリ、これが限界


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