【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2014年7月17日木曜日

落石ネイチャークルーズAM便339,666

2014年7月17日(木)
<落石ネイチャークルーズAM便>  By イーグル
  今日も濃霧が停滞し、コンディションは良好とは言えませんでしたが、風・波はなく、クルーズそのものは非常に快適でした。
  特記すべきは、確認できたエトピリカ11羽の内、成鳥が2羽に対し若鳥が9羽もいた事です。しかもその若鳥たちは幼さの残るものから、ほとんど成鳥に近いものまで概ね4段階の羽色が見られました。これは5年間の運航の中ではじめての経験でした。今日は、さながら「エトピリカ研究会」の様なクルーズになりました。
  最近気づいた事ですが、エトピリカの若鳥は繁殖地近くにはいないようです。ユルリ島の近海で見かけるエトピリカはほとんどすべてが成鳥で、一部、金色の髪の毛が短い亜成鳥が混じる程度です。本当に幼い当年生まれの幼鳥なども9月頃島から離れた海域でしか見たことがありません。
  今日も落石漁港を出てから、40分以内に(ユルリ島の手前で)8羽の若鳥すべて(色々な段階のもの)を確認しました。その間、成鳥は1羽も出ませんでした。
  エトピリカの繁殖やその後の成鳥になるまでの羽色の変化、更には成鳥がいつ頃から繁殖を始めるのか等、もっと海外の知見なども調べて見る必要があると思いました。
  また、帰路、落石漁港から600m位沖合で1羽のウミスズメと合計8羽のカンムリウミスズメ(非繁殖羽)に出会いました。カンムリウミスズメは、毎年落石ネイチャークルーズで確認していますが、今年は少し早めの出現だと思いました。この個体群は三宅島から来ているのでしょうか? それとも、山形県飛島の様に、北海道の近くにも繁殖地があるのでしょうか?
  今日は色々と知的好奇心をくすぐられるクルーズとなりました。
≪確認種≫
フルマカモメ(1)
ウミウ
ヒメウ
ハイイロヒレアシシギ(20+)
ウミネコ
オオセグロカモメ
ウミガラス(2)
ケイマフリ(100+)
カンムリウミスズメ(W8)
ウミスズメ(W1)
ウトウ(300+)
エトピリカ(11) *成鳥2+亜成鳥1+若鳥8(羽色3段階)
エトピリカ若01

エトピリカ若02

エトピリカ若02

エトピリカ若03

エトピリカ若03

エトピリカ若03

エトピリカ若03

エトピリカ若03

エトピリカ亜成鳥04

エトピリカ亜成鳥04

エトピリカ亜成鳥04

ウミガラス(オロロン鳥)

カンムリウミスズメ(左)とウミスズメ(右) いずれも非繁殖羽。

カンムリウミスズメ

カンムリウミスズメ(7羽)

カンムリウミスズメ(非繁殖羽)

カンムリウミスズメ。にっこり笑っていますね。

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