【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2015年11月17日火曜日

落石ネイチャークルーズ (ツノメドリ・チシマウガラス・ウミバト・ラッコ!)483,104

2015年11月17日(火)
<落石ネイチャークルーズ>   Byイーグル
久々に落石ネイチャークルーズのガイドをしてきました。
天候は曇り。気温15℃。風は6m。波1.5mとまずまずのコンディションでした。

今日は英国人2名様が3名分の料金を払い、クルーズをチャーター状態でご利用くださいました。
はるばる英国からこの時期にお越しいただき、3名分支払いのクルーズ。ガイド役としても頑張らざるを得ません。また、この方々は世界の海鳥観察にたけた筋金入りのバードウォッチャーで、英国王立野鳥保護協会(RSPB)でも活躍されている方々とのことでした。

案の定、初めて見る日本近海の冬羽の海鳥でも次々と識別してゆかれます。
ただ、さすがにチシマウガラス・ツノメドリ・ウミスズメ・ウミバトなどは初めてのご様子。詳しく解説したところ、とても熱心に耳を傾けてくださいました。

今日のハイライトは、何といっても「ツノメドリ(冬羽3)」でした。夏季にはなかなか見つからず、また、見つけてもかなり距離があることの多いツノメドリ。今日は8mくらいの至近距離で、じっくり観察することが出来ました。また、1羽のくちばしにはまだ夏羽の名残の美しい色が残っておりました。
それから、本ブログを通じ、10月よりご紹介しております「アビ類の渡り」を今日は至近距離で観察できました。ほとんどがシロエリオオハムですが、数十羽のアビ類が船の前を凄い速さで飛んでゆく様は迫力満点。その数の多さに英国人もびっくり!開いた口がふさがらない様子でした。
もう1か月以上にわたり24時間途切れずに渡り続けているアビ類を、私も毎日納沙布ハイドから観察しておりますが、やはり船からの観察は大迫力で、本当に感動いたしました。

お客様がご希望の海鳥のNO1はなんと「ウミスズメ」でしたが、今日は500羽以上お見せすることが出来ました。
また、チシマウガラスも3羽現れ、まだ背中に残っている緑や紫色の羽毛に感嘆の声が上がりました。

それから、今日のお客様は「ラッコ」もご所望でしたが、モユルリ島近海に船が差し掛かった時、果して、1頭のラッコが向こうから船に近づいてき、事もあろうに、船べりに前足を伸ばし船に登ろうとするハプニングがありました。一瞬、あまりのことに一同言葉を失いました。流石の船長さんも「こんなラッコにあったのは初めてだ!」とあきれ顔。餌をもらえないと思ったのかすぐにラッコは離れてゆきましたが、本当に驚きました。
落石のラッコはウニを一度に10kgも食べつくす「漁師の敵」です。そんなラッコに、漁師さんが餌付けすることなどありえないわけですから、今日の出来事は本当に珍しい行動としか言いようがありません。
もちろん近くには水族館もありませんので、逃げたラッコの可能性もありません。

終盤、落石漁港に入港直前にはこれまたリクエストのあった「ハシブトウミガラス」の美しい冬羽個体も現れ、大いに盛り上がりました。
また、落石漁港に入港後、漁港内に1羽のウミスズメが浮いているのに気づきました。船を寄せても潜らずにプカプカ。サービス満点のウミスズメ君でした。

【観察種】
アビ(10+)
オオハム(50+)
シロエリオオハム(200+)
アカエリカイツブリ(5)
ハイイロミズナギドリ(300+) *100羽以上の群れがラフトを形成していました。
アカアシミズナギドリ(50+)
ウミウ
ヒメウ
チシマウガラス(3)
スズガモ
クロガモ(30+)
シノリガモ(50+)
コオリガモ(♂1)
ウミアイサ(5)
オジロワシ(1)
ウミネコ
オオセグロカモメ
ワシカモメ
シロカモメ
ミツユビカモメ(300+)
ハシブトウミガラス(冬1)
ウミバト(1) *C.c.kaiurka 冬羽。白さが美しい!
ウミスズメ(500+)
ウトウ(100+)
ツノメドリ(冬羽3)
**ラッコ(1)

アカアシミズナギドリ
Flesh-footed Shearwater

ここ1か月間以上にわたり、アビ類の大移動が24時間続いています。 
ハイイロミズナギドリの群れ。

ウミスズメ。
Ancient Murrelet
今日は500羽以上観察できました。

とにかくアビ類の数は尋常ではありません。

ユルリ島近海で「鳥山」に遭遇。

ツノメドリ(冬羽)
Horned Puffin
今日は3羽出会いました。
場所は、ユルリ島の裏側100m。

ツノメドリ
Horned Puffin

ツノメドリ
Horned Puffin

ミツユビカモメ

ウミバト
Pigeon Guillemot
アリューシャン型の冬羽。
美しい!
ウミバト
Pigeon Guillemot

ラッコ
Sea  Otter

ケイマフリ
Spectacled Guillemot

ケイマフリ
Spectacled Guillemot

ハシブトウミガラス
Brunnich's Guillemot
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ハシブトウミガラス
Brunnich's Guillemot

ウミスズメ
Ancient Murrelet







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