【2019年夏時点での自己紹介】 2010年に31年勤務しましたANAを早期退職。25年間野鳥観察に通い詰めた根室市に移住しました。2010年7月には「根室市観光協会のバードウォッチング観光自己紹介

2016年2月21日日曜日

エトロフウミスズメ!! 512,248

2016年2月21日(日)
<昆布盛漁港にエトロフウミスズメ避難>   Byイーグル
久々の暴風雪の早朝午前8時。落石ネイチャークルーズの運航担当のお一人である坂井船長から緊急電話が入りました。昆布盛漁港に停泊中の自らの船の横に、エトロフウミスズメらしき海鳥がウロウロしているという内容。間髪入れず、緊急発進!
昆布盛漁港へ走る途中、盟友の高野氏に未確認情報として一報もいれました。

約20分ほどで昆布盛漁港に駆けつけると、いました!いました! エトロフに間違いありません。
夜半からの激しい風雪を避けて、沖合の群れを離れて1羽で漁港に避難してきた個体だと思われました。見たところ、とても元気でケガなどしている様子はありませんでした。

漁港の突堤の先端部分に陣取り、5分ほど観察していると、件のエトロフ君、どんどん私のいるところに近づいてくるではありませんか。とうとう、私の足元の水面を通過。私は完全に無視されました。そして、その後すごいことが起こりました。
エトロフ君は何と水面から飛び上がり、私の目の前の雪山の上に降り立ち、すっかりリラックス。何と羽繕いを始めました。雪山は突堤のコンクリートがちょうどいい「風よけ」になっている場所にありました。1-2分間、私は文字通り「凍り付いて」しまいました。

その後、雪山から地面に出来ていた水たまりに移動。しばらく、冷たい水につかった後、なんと、ノコノコと私の足下の長靴に近づいてきて、私にすがるような仕草を見せます。ひょっとしてケガでもしているのかと不審に思い、くちばしに手を伸ばしたところ、手袋をつつこうとしました。そして、その直後にいきなり力強く羽ばたき、凄い速さで漁港の外に飛び出してゆきました。
この間わずか10分程度。
急いで駆けつけてこられた高野氏も、何とか、最後の私とエトロフのやり取りをご覧になられるなど、「間に合った!」とのことでした。

今日は本当に貴重な体験をしました。あたかもエトロフウミスズメと何らかのコミュニケーションが成立した様な不思議な気分になりました。

北の海鳥の宝庫=「根室半島」。
坂井船長に感謝の携帯電話をした後、地元に住んでいる喜びを噛みしめながら帰路につきました。

*ちなみに、漁師さんの話によりますと、現在、根室半島の沖合1-2時間の漁場付近には、数百羽単位のエトロフウミスズメの群れが毎日見られるそうです。

暴風雪の昆布盛漁港。
今日は落石ネイチャークルーズも欠航となっていました。

羽繕い中のエトロフウミスズメ。

水たまり出一休み。

強風を避けてる?
雪の上でリラックス。

足元に 近づいてきた!



焦りました。
坂井船長さま。
雪の中のエトロフウミスズメ。

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